近畿セラミックスが、準自己破産



昨日の朝、「近セラが、倒産したぞ」と、工事現場の準備を一緒にしていた親父が教えてくれました。

帝国データバンクの定期購読資料に載っていたそうです。

調べてみると負債総額はおよそ20億円。

1895年創業の淡路瓦の製造大手。

阪神大震災後、淡路島の瓦関係業者は、倒産や廃業でどんどん少なくなってきています。

瓦の3大産地と言えば、島根の石州瓦、愛知の三州瓦、そして淡路瓦。

私がそもそも議員を目指したのも、瓦という文化を残すために、政治の力が必要だと考えたから。

現在の耐震基準では、屋根は軽い方が良いということで、葺き替えの際に、瓦から板金屋根へという流れが止まりません。

屋根が重ければ、地震の倒壊に弱いということは確かにあります。

しかし「建築費を抑えるために、細い柱を使う。そのために屋根は軽い板金屋根しか選択肢にない」という設計士さんもいて、昔の家のように太い木の柱をがっちり組んで、頑丈な家を作るという発想はもうありません。

木造建築の伝統と、瓦の文化をどうやったら残せるのか。

本当に難しい問題です。

外国人観光客に喜ばれる景観は、日本建築・瓦屋根の景色だと思います。

景観という観点でしか、文化は残せないのではと思う今日この頃です。





動画は、こちら

https://www.youtube.com/embed/u0-1yAjc6sA
サンテレビ

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