初太陽光パネル

太陽光発電設置業者からお話を頂き、お手伝い。



販売会社→設置会社→瓦に関する作業がうちという孫請けで。

初のことなので、見積もりもできず、段取りもわからず。
販売会社の方と友人ということもあり、工事代金は後日話し合いでと。

金具がなぜか分厚い板状のもので、瓦の裏面をぐりぐり削る。
同業者からは、割に合わんと脅かされる。



少し浮いているのが分かると思うけど、これでも相当削っていて、設置会社の職人さんからはすごいですねと言われる。
(瓦屋の視点では、少し隙間があるほうが水が抜けるので良い。昔の瓦はねじれていて、きちんとくっつかないのが普通で、瓦の良さでもあった)

見えなくなるのにね。。。

経営者の目で見れば、孫請けということもあり、どれだけいい仕事をしたとしても、金銭的な見返りはない。

手を抜く=作業効率が上がる=人件費が減る=儲けが出る。
最近よく聞く話。

経営者視点で合理性を追求すれば、手抜き工事がまかり通ることになる。
不具合が出るのは、何十年か後。
自分が罪に問われる可能性は小さい。

親父(社長)もそうだけど、自分も、職人が仕事にこだわれるよう、あれこれ口は出さない。
品質は、社長ではなく、現場の職人が保障するものだから。

昨今の風潮は、行政の性悪説に立った規制ともあいまって、職人をただの作業員におとしめている。
いいものを作りたいというのは、職人の本能。

自分も含め経営者は、職人の気持ちを大切にしながら、仕事の質をお客さんに説明し、高く買ってもらって、給与として職人に還元する努力をせべばならない。

いい仕事が後あと残って、代々語り続ける。

そんな建築文化で、地域が続いていけばいいなあ。

(2010.10.09アップ)

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